旧藤井彦四郎邸を改修して、歴史民俗資料館としたものです。藤井彦四郎は、明治32年23歳で分家して明治42年に藤井糸店を創業しました。さらに朝鮮に出店し、撚糸の特許権を得て人造絹糸鳳凰印の「小町糸」の発売や、「スキー毛糸」の製造をおこなうなど、彦四郎は持ち前の進取の気性で一代で成功しました。
総面積8155?uの広大な敷地には、池や築山を配した池泉廻遊式の大庭園をはじめ、本屋、客殿、洋館(新築)、旧家、土蔵などが並んでいます。一歩、館内に足を踏み入れると、かつて全国を行脚した近江商人が行商に用いた道中合羽、旅笠、天秤棒、矢立、腰巾着など多くの資料を展示、数百年の歴史の流れを肌で感じ取ることができます。